固体を搬送する
ワイヤーネットコンベア (メッシュベルト)
ワイヤーネットコンベアとは、対象物を載せて搬送する装置のことを言います。主に食品工場や物流施設等で使用されています(JIS規格では、「荷を連続的に運搬する機械」と定義されています)。
ご使用の用途に応じてタイプをお選びください。
各種金網の特徴は以下の通りです。
・Sタイプ
一般的に食品用、乾燥用として使用されます。
比較的低コストですが、引張強度が弱く、またネットに歪みが生じやすく蛇行を起こしやすいため、
一定間隔に右捲りと左捲りのラセンを交互に力骨に連結する方法や、チェーンをセットして使用する方法をおすすめします。
・Bタイプ
右捲りと左捲りのラセンを交互にクリンプ加工した力骨で連結しております。
応力に対しバランスが取れており、蛇行も生じにくく引張強度も高い為、幅広い用途に用いられます。
・Gタイプ
Bタイプと構造的によく似ていますが、ラセンピッチが小さく太い線を使用しておりますので、張力に優れており、
熱処理等の用途に使用されます。
・DBタイプ
同一方向捲りのラセン2本を一体とし、右捲りと左捲りを交互に直線式力骨またはクリンプ式力骨(DBCタイプ)にて
連結された構造の為、バランスが良く張力にも優れています。
・RRタイプ
構造的に高い張力を有しネットの伸びが少ない為、高温用に最適のタイプです。
一般的には、ラセンと力骨は同一の線径を用いられます。
・Hタイプ
左右のラセンを詰めて力骨で連結する複雑な構造となっており、最大の張力で最小の目合を作ることができます。
ネットの表面は滑らかですので、小さな製品や不安定な製品の運搬に適しています。
・フラットフレックス
チョコレートコンベヤーとも呼ばれている通り、主に食品用に用いられます。
網目に対し細い線を使用していますので、搬送品への弊害が少なく、
空間が大きいことから使用後の残留物の除去、洗浄が容易で衛生的です。
その他のタイプも製作可能ですので、使用環境や用途に適した製品をご相談ください。